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約22分 企業価値・投資

社内カーボン予算の設計 — 部門別配分・決裁権限・未達時の扱い

ICP(インターナルカーボンプライシング)を「投資稟議の参考値」として置いているだけの企業は、脱炭素をまだ財務的意思決定にしていない。排出量を上限付きの「予算」として部門に配分し、超過に対して金銭と権限の両面で帰結を設定したときに初めて、部門長の行動が変わる。GX-ETS第2フェーズが2026年度から排出枠という数量制約を企業に課し始めた以上、社内管理も数量で受けなければ制度接続が切れ、外部の炭素コストが社内の誰の責任でもない「本社負担」として処理され続けることになる(本稿の情報は2026年09月時点)。

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約26分 制度・ルール

グリーン調達基準の設計 — サプライヤー行動規範への炭素条項の組み込みと監査実務

サプライヤー行動規範に「環境に配慮すること」と書いても、Scope3は1トンも減らない。削減が発生するのは、炭素条項が調達契約・監査・発注配分に接続され、サプライヤーの損益に影響し始めた瞬間である。(本稿の情報は2026年09月時点)

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約23分 環境価値を売る

カーボンクレジット調達RFPの設計 — 仕様書・評価基準・入札プロセスの実務

カーボンクレジットは「単価」で比較できない調達品目である。同じ1tCO2eでも、GX-ETSの償却に使うのか、SBTiの残余排出を中和するのか、任意のカーボンニュートラル主張に充てるのかで、使える銘柄も無効化リスクも変わる。相見積で最安値を取った結果、償却に使えないクレジットを抱える企業は珍しくない。購買・調達部門が握るべきなのは価格交渉ではなく、用途から逆算した要求仕様の設計と、品質・価格・供給者リスクを点数化した評価基準の構築だ。(本稿の情報は2026年09月時点)

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約30分 用語・基礎

SBTi ネットゼロ基準 V2 の変更点 — 既認定企業が見直すべき目標と中和の扱い

SBTi のネットゼロ基準 V2 は、目標水準を引き上げた改定ではない。「何を目標の対象とし、何を残余排出として中和するか」の境界線を引き直した改定である。(本稿の情報は2026年09月時点)既認定企業が V1 の目標をそのまま延長すると、削減努力の中身は同じでも制度上の評価だけが下がる。再認定は事務作業ではない。投資配分の意思決定そのものだ。

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約23分 制度・ルール

パリ協定6条2項の企業実務 — JCM/ITMOの相当調整と自社目標への使い道

JCMクレジットに企業が支払う上乗せ分は、追加性でも品質でもなく「二重計上を国家勘定上で消す」ことへの対価である。ここを取り違えると、高いクレジットを買って自社目標には使えないという最悪の結果になる。国家間移転クレジットは企業の何を解決し、何を解決しないのか。調達実務の観点から検証する。(本稿の情報は2026年09月時点)

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約25分 測定・MRV

Scope 3カテゴリ1の一次データ収集 — PACT/Pathfinder等のデータ連携標準と実装コスト

(本稿の情報は2026年09月時点)Scope 3カテゴリ1を業界平均原単位から一次データに切り替えると、算定精度は上がるが年間コストは桁で増える。それでも移行する企業は何を回収しているのか。PACT準拠の実装コストを構造分解し、投資判断が成立する条件を特定する。

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約19分 環境価値を売る

ERPA(排出削減購入契約)の条項設計 — 前払い・引渡失敗・相当調整の責任分担

同じ「1トン15ドル」のクレジット契約が、条項配分次第で実効コスト30ドル超になる。差を生むのは価格ではない。前払い回収不能リスク、引渡失敗時の代替調達義務、そしてパリ協定6条の相当調整(Corresponding Adjustment, CA — ホスト国が移転分を自国のNDC達成計上から差し引く会計処理)が付かなかった場合の損失を誰が負うかという配分が決める。ERPAは購買契約ではなく、リスク移転の設計図である。

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約21分 制度・ルール

GX-ETS排出枠の会計処理 — IFRIC 3撤回後の日本基準実務と無償割当の期末評価

排出枠をどう帳簿に載せるかを定めた統一基準は、IFRIC 3が2005年に撤回されて以来、国際的にも国内的にも存在しない。GX-ETS(GX排出量取引制度)が法的枠組みを備えて動き出す局面で、経理部門はこの20年間の空白に自ら答えを埋めることになる。答えは一つではないが、何を軸に選ぶかは決められる。

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約22分 環境価値を売る

カーボンクレジットの税務処理 — 取得・保有・償却の法人税と消費税の実務

同じJ-クレジットを同じ価格で買っても、税引後の実質負担は企業によって変わる。取得区分・保有中の評価・償却(無効化)時期という3つの分岐で損金算入年度が動くからだ。CTJPNの7段階フレームワークで言えば、第5段階(価格形成)で決まった市場価格が、第6段階(収益化)で企業ごとに異なる税引後実効価格へと変換される。その変換係数を握るのが税務処理である。

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約17分 環境価値を売る

カーボンクレジットの品質格差を財務リスクとして測る — 追加性・永続性・検証・流動性の4基準

同じ1tCO2の削減を表すカーボンクレジットが、数百円から数万円まで、実に100倍近い価格差で取引されている。この差を生んでいるのは需給ではなく「品質」だ。ボランタリー市場では再エネ由来クレジットが1〜3ドル/t程度(2024〜2025年時点)で取引される一方、DACCS(直接空気回収)由来の除去クレジットは平均約500ドル/t、案件により100〜2,000ドルに分布する(CDR.fyi 2024年集計)。国内でも東証カーボン・クレジット市場の約定実績(2024〜2025年度)を見ると、森林由来J-クレジットは省エネ・再エネ由来の3〜5倍の水準にある。品質の見極めを誤れば、購入したクレジットは

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