社内カーボン予算の設計 — 部門別配分・決裁権限・未達時の扱い
ICP(インターナルカーボンプライシング)を「投資稟議の参考値」として置いているだけの企業は、脱炭素をまだ財務的意思決定にしていない。排出量を上限付きの「予算」として部門に配分し、超過に対して金銭と権限の両面で帰結を設定したときに初めて、部門長の行動が変わる。GX-ETS第2フェーズが2026年度から排出枠という数量制約を企業に課し始めた以上、社内管理も数量で受けなければ制度接続が切れ、外部の炭素コストが社内の誰の責任でもない「本社負担」として処理され続けることになる(本稿の情報は2026年09月時点)。