水素プロジェクト選別の時代 — 「2030年2ドル/kg」が崩れた理由と用途別の収益化順位
Hydrogen Councilが2020年に示した「2030年にグリーン水素2ドル/kg」というコスト見通しは、もはや事業計画の前提に使えない。IEAのGlobal Hydrogen Review 2025によれば、世界で発表された低炭素水素プロジェクトのうち最終投資決定(FID)に到達したのは容量ベースで約6%にとどまり、IEA自身が2030年の低炭素水素生産見通しを年4,900万トンから3,700万トンへ下方修正した。欧州・豪州・米国では大型案件の撤退が相次いだ。一方で日本は、水素社会推進法に基づく値差支援3兆円を含む15年間の制度を始動させ、2025年9月にはその認定第1号が動き出した