ETSの価格差はなぜ10倍開くのか — EU・中国・韓国・日本の制度設計と経営前提に置くべき価格
同じ1トンのCO2に、EUでは約70ユーロ(円換算で1万円強)、中国では60〜100元(約1,300〜2,100円)、韓国では1万ウォン前後(約1,100円)の値段が付き、日本ではまだ実質的な市場価格すら定まっていない。最大10倍を超えるこの価格差は、環境規制の厳しさの差ではなく、制度設計の差そのものだ。主要4極のETSを制度設計・価格水準・拡張ロードマップの3軸で比較すると、グローバル企業が「どの市場の炭素価格を経営前提に置くべきか」の答えが見えてくる。