クライメートテックトレンド海運業界⑪
脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
第11回となる今回も、引き続き海運業界(Maritime)関連のクライメートテックを連日ご紹介していきます。
We4Sea
拠点:オランダ 資金調達:seed
We4Seaは、船舶の燃費効率と排出量を監視し、改善するためのソリューションを提供する企業です。同社は、船舶のパフォーマンスを監視するためのアルゴリズムベースのデジタルツインを設計しています。このデジタルツインは、船舶の位置と速度データ、気象および海洋状態データ、海上船舶の燃料消費量および排出量を監視するために使用されます。同社のソリューションは、船舶に搭載するハードウェアが不要で、リアルタイムで正確なパフォーマンスインサイトを提供します。
Opsealog
拠点:フランス 資金調達:seriesA
Opsealogは、海上オペレーションの効率化を目的としたデジタルプラットフォームを提供しています。同社のプラットフォームは、船舶の燃料消費量を最適化し、CO2排出量を削減することにより、環境に優しい運航を実現します。Opsealogは、船舶の燃料消費量、航行速度、航路、天候、積荷などのデータを収集し、AI技術を活用して、船舶の運航を最適化します。同社は、2018年に設立され、現在はフランスを拠点としています。
Stepwise
http://stepwise.no/
拠点:ノルウェー 資金調達:seed
Stepwiseは、ノルウェーのスタートアップで、人工知能を活用したビジネスプロセス自動化ソリューションを提供しています。同社の製品は、ビジネスプロセスの自動化により、企業が生産性を向上させ、コストを削減し、顧客満足度を向上させることを目的としています。Stepwiseは、2021年にシードラウンドで約**$2.5M**を調達しました1。
CarbonChain.io
https://carbonchain.io
拠点:英国 資金調達:seriesA
CarbonChain.ioは、企業の温室効果ガス(GHG)排出量算定・開示・削減を支援するソリューションを提供しています。同社の主力製品である「zeroboard」は、クラウド上でGHG排出量を算定・可視化するサービスであり、2021年3月に発表され、2022年1月にプロダクト版がリリースされました。同社は、GHG排出量の算定だけでなく、削減ソリューションを提供するパートナー企業とのアライアンスを推進し、顧客企業の脱炭素経営を支援しています。2023年2月には、シリーズAラウンドとして第三者割当増資による資金調達を実施し、ファーストクローズおよびセカンドクローズの合計調達額が24.4億円になりました1。
Everimpact
https://everimpact.com
拠点:フランス 資金調達:seed
Everimpactは、都市のエネルギー消費と環境に関するデータを収集し、分析するためのプラットフォームを提供しています。同社のプラットフォームは、都市のエネルギー消費と環境に関するデータを収集し、分析することで、都市のエネルギー効率を改善し、環境にやさしい都市を実現することを目的としています。Everimpactは、都市のエネルギー消費と環境に関するデータを収集するためのIoTデバイスを開発し、同社のプラットフォームに統合しています。Everimpactは、2018年に設立され、2019年にシードラウンドで資金調達を行いました。
関連記事はこちら
・クライメートテックトレンド海運業界①
・クライメートテックトレンド海運業界②
・クライメートテックトレンド海運業界③
・クライメートテックトレンド海運業界④
・クライメートテックトレンド海運業界⑤
・クライメートテックトレンド海運業界⑥
・クライメートテックトレンド海運業界⑦
・クライメートテックトレンド海運業界⑧
・クライメートテックトレンド海運業界⑨
・クライメートテックトレンド海運業界⑩
・クライメートテックトレンド海運業⑪
・クライメートテックトレンド海運業界⑫
・クライメートテックトレンド海運業界⑬
・クライメートテックトレンド海運業界⑭
・クライメートテックトレンド海運業界⑮
・クライメートテックトレンド海運業界⑯
・クライメートテックトレンド海運業界⑰
・クライメートテックトレンド海運業界⑱
・クライメートテックトレンド海運業界⑲
・クライメートテックトレンド海運業界⑳
・クライメートテックトレンド海運業界㉑
・クライメートテックトレンド海運業界㉒
・クライメートテックトレンド海運業界㉓
・クライメートテックトレンド海運業界㉔
・クライメートテックトレンド海運業界㉕