クライメートテックトレンド バッテリー・エネルギー貯蔵編⑨
脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
第9回となる今回も、クライメートテックの中でも特に注目度の高いバッテリー・エネルギー貯蔵(LDES)関連のスタートアップをご紹介していきます。
Peaxy
拠点:米国 資金調達:seriesB
Peaxy社は2012年に設立され、バッテリー・ストレージ、電化、防衛産業向けに予測分析ソフトウェアを提供している。クラウドベースの単一真実情報源により、ライフサイクル全体にわたって、接続されたすべての資産に関する完全なデータトレーサビリティを提供する。AIアルゴリズムは、資産の品質と安全性を改善し、ダウンタイムを最小限に抑え、研究開発サイクルをスピードアップするための洞察を提供。
TROES
拠点:カナダ 資金調達:Debt
TROES社は、1,700億ドル市場においてスマート電力エネルギー貯蔵技術、製品、ソリューションを開発するカナダ企業であり、当社の特許取得済みのモジュール化されたエネルギー貯蔵ハードウェアとソフトウェアを使用することで、中間市場プロジェクト開発者、電力販売業者、電力消費者が、高いプロジェクトコスト、専門知識の欠如、開発効率の低さのためにこれまで存在しなかった、投資回収の大きい数多くのプロジェクト機会を解き放つのを支援する。
Energy Dome
拠点:イタリア 資金調達:seriesB
エナジードームは、液体CO2を使用した低コストで効率的な長期電力貯蔵システムを開発している。エネルギー産業の脱炭素化と、すべての人にとってより持続可能な未来を実現するため、より分散可能で安価な再生可能エネルギー生産のための長期エネルギー貯蔵に焦点を当てている。 また、大気中への温室効果ガス排出を大幅に削減できる新技術で、気候変動問題の解決に貢献するという野心も持っている。
Safire
拠点:米国 資金調達:unknown
Safire Technology Groupは、バッテリーの安全機構に向けて設計されたLi-ion電解質添加剤技術の開発者。彼らの技術は、機械的な衝撃により瞬時に液体から固体への変化が起こり、爆発や火災を防止する。また、防弾保護を付与することも可能。
ev.energy
拠点:英国 資金調達:seriesB
ev.energyは、電気自動車向けのスマート充電ソフトウェアプラットフォームであり、二酸化炭素排出量とコストを削減することを目指している。同社は2018年に設立され、英国ロンドンを拠点にしている。