脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック（脱炭素）関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。

第11回の今回も、クライメートテック分野でのコンサルティングやリサーチ、イベントなどを手掛けるCleantech groupが毎年発表している注目すべき100社のクライメートテック「Global Cleantech 100」に2024年に選ばれたスタートアップを紹介していきます。

Aeroseal

Duct Sealing from the Inside for a Happier, Healthier Home

拠点：米国資金調達：シリーズB

Aerosealは、建物からの二酸化炭素排出量を削減することを目的とした気候技術企業です。同社は、建物の空気漏れを封じるための特許取得済みのHVACシール技術を提供しています。同社の技術は、住宅や商業ビルの配管および換気ダクトの空気漏れを封じるために、エアロゾル化されたシール剤粒子の霧を加圧空間に注入することによって実現されます。同社は、年間最大1ギガトンの二酸化炭素を削減することができます1。

Bcomp

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拠点：スイス資金調達：シリーズB

Bcompは、自然繊維複合材料に特化したフリブールに拠点を置くスタートアップです。同社は、自然繊維から構造部品を製造するための特許技術を開発しました。同社のIPは、航空宇宙または海洋から派生した特定の加工技術の数年間の開発と特許から構成されています。同社の製品は、自動車、モータースポーツ、航空宇宙、ヨット、インフラストラクチャなどの業界で使用されています。同社の製品は、標準材料に比べて重量とCO2排出量を大幅に削減し、振動を大幅に低減することができます。同社の製品は、再生可能な原材料、デマテリアリゼーション、および適切なエンドオブライフオプションにより、製品の環境への影響を低減することができます。同社の製品は、CO2を吸収し、土壌の健康と後続の収穫を改善するための輪作作物として機能する亜麻繊維を使用しています。同社の製品は、一度不要になったら、モノマテリアルをリサイクルするか、焼却プラントでエネルギー回収に使用することができます。12

Boston Metal

http://bostonmetal.com/

拠点：米国資金調達：None

Boston Metalは、鉄鋼製造の炭素排出量を削減するための技術を開発している冶金会社です。同社は、電気を利用して鉄鉱石を精製する溶融酸化物電解（MOE）プロセスを使用して、鉄鋼製造の炭素排出量を削減することを目指しています。同社は、MOEプロセスを使用して、鉄鉱石から鉄を生産することができます。同社は、2012年にAntoine Allanore、Donald Sadoway、Jim Yurkoによって設立されました。同社は、シリーズCの資金調達を行い、Aramco Ventures、M&G Investments、Goehring & Rozencwajg、Baillie Giffordなどの新しい投資家を獲得しました。同社は、ArcelorMittal S.A.、MicrosoftのClimate Innovation Fund、SiteGround Capital、IFCなどの既存の投資家も参加しています。12

Brimstone

https://www.brimstone.com

拠点：米国資金調達：プライベート

Brimstoneは、製品や価格を変えることなく、セメントを脱炭素化する化学製品メーカーです。同社の技術は、炭酸カルシウムの代わりに炭素フリーのケイ酸カルシウム岩石を利用し、従来の材料と同一の製品を提供し、規模に応じた競争力のある価格を実現しています。1

Copprint

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拠点：イスラエル資金調達：シード

Copprintは、電子回路印刷に使用される銅ナノインクを開発しています。同社の銅ナノインクは、従来の銅インクよりも高い導電性を持ち、印刷後に焼結する必要がないため、印刷プロセスを簡素化し、コストを削減することができます。Copprintの銅ナノインクは、プリント基板、RFIDタグ、センサー、アンテナなど、さまざまなアプリケーションに使用されています。同社は、イスラエルのハイファに拠点を置いています。