脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック（脱炭素）関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
第16回となる今回も、クライメートテックの大部分を占めるEVとその周辺領域を中心としたモビリティ編をお届けします。

EV Motors Japan

https://evm-j.com/

拠点：日本資金調達：seriesC

商用EV車両の製造・販売を手がけるスタートアップ。同社は、30年以上にわたって培ったリチウムイオン電池技術を応用させ、世界最高クラスの低電力消費率、長寿命、そして安全を兼ね備えた各種EVを開発している。EUでは2035年にガソリン車の販売を事実上禁止にするという方針が明らかにされており、日本国内においても2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%にする計画が発表されている。このような情勢を踏まえ、同社は商用バスをはじめ、様々なEVを開発する。2023年3月にはシリーズCラウンドにおいていよぎんキャピタル、インキュベイトファンド、インターウォーズ、NTTドコモ・ベンチャーズ、Cygames Capital、四国電力、JA三井リース九州、壮栄、プラスアドグループ、三菱UFJ信託銀行、モリタホールディングス、レスターエレクトロニクス等の計14社を引受先とした第三者割当増資による追加資金調達を実施し、前回の調達から同月27日までに合計14億5,000万円を調達した。全ラウンド合計の資金調達額は総額47億2,500万円となる。調達した資金は現在の顧客の仕込み資金、国内商用EV量産組み立て工場の建設資金、試作車両・デモ車開発の研究費、組織体制の強化等に充当する予定だ。

Elo Mobility

https://www.elomobility.com/

拠点：ドイツ資金調達：unknown

石油燃料仕様のバスを改造し、水素燃料に変換するベルリンの企業。充電インフラなどのフリートも一貫して提供。

ElectroGenic

Electrogenic

拠点：英国資金調達：unknown

ロールスロイスのEV変換を行ったとリリース。エレクトロジェニック社は、世界をリードする独自の技術を駆使して、オーダーメイドの電気自動車ドライブトレインシステムを開発している。エレクトロジェニック社は、美しいクラシックカーを電気自動車に改造することでその名を知られるようになった。エレクトロジェニックは現在、その技術部門である「パワード・バイ・エレクトロジェニック」を通じて、市場をリードするEVドライブトレインシステムを世界中の人々に提供している。画期的な「プラグアンドプレイ」キットには、ランドローバー・ディフェンダー、クラシックなポルシェ911、ジャガーEタイプなどのオプションがあり、急速に拡大する国際ディーラーネットワークを通じて世界中で提供されている。エレクトロジェニックはまた、業界をリードする技術的知識を活用し、自動車メーカー（OEM）向けに「ターンキー」EVドライブトレイン・ソリューションを開発している。

Einride

http://www.einride.tech/

拠点：スウェーデン資金調達：debt

アインライドは、デジタル、電気、自律型輸送を提供する貨物テクノロジー企業である。2016年に設立され、2019年には公道で自律走行する電気貨物車を運行する世界初の企業となった。Einrideの受賞歴のあるテクノロジーと製品により、ユーザーは電動化と自動化の実行、貨物の注文と追跡、ルートと割り当ての監督、データの可視化と洞察の獲得が可能になる。