クライメートテックトレンド バッテリー・エネルギー貯蔵編14

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脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。

クライメートテックの中でも特に注目度の高いバッテリー・エネルギー貯蔵(LDES)関連のスタートアップをご紹介してきました。14回目となる今回は、日本のクライメートテックをご紹介します。

  1. VPP Japan
  2. Yanekara
  3. ReJoule
  4. Smartville, Inc.
  5. Urban Electric Power

VPP Japan

https://www.vppjapan.co.jp/

拠点:日本   資金調達:Private

電力コストの経営課題を解決する次世代サービス「オフグリッド電力供給サービス」を展開するスタートアップ。同社は建物の屋根を賃借し、顧客の電力使用量に応じた最適な太陽光システムを設置するサービスを行なっている。「オフグリッド電力会社供給サービス」は、太陽光システムによって発電した電力を送電網を介さず建物側に直接供給するというものである。顧客は同社に対して、太陽光システムによって発電された発電供給分を電気料金として支払う。顧客は、建物屋根という遊休スペースを発電スペースとして効率的に利用することができる。この電力供給サービスは、スーパーや食品工場、ドラッグストア、冷蔵・冷凍倉庫などに導入されている。2023年3月にはみずほ銀行をアレンジャーとして、鹿児島銀行、千葉銀行、千葉興業銀行、肥後銀行、山梨中央銀行、商工組合中央金庫、福岡銀行、滋賀銀行、西日本シティ銀行が参加するシンジケートローンにより総額103億4,000万円の資金調達を実施し、2020年の第一弾の資金調達と合わせて累計203億4,000万円の調達を完了した。今回の調達により地域金融機関との連携を深め地域脱炭素を促進し、再生可能エネルギーの普及事業を更に加速させ、サスティナブルな世界の実現を目指していく方針だ。

Yanekara

https://yanekara.jp/

拠点:日本   資金調達:Private

複数台のEVを太陽光発電で走らせることに特化した充放電システムを開発する東京大学発のスタートアップ。同社は新たな充放電システムを開発し、遊休資産の状態にあるEVバッテリーを有効活用している。EVの充放電はクラウドから全て自動で行い、EVなど多数のエネルギーリソースを群管理・制御する。電力の需給調整を助けるだけでなく、ユーザーの電気代を削減する目的の制御も行う。また、災害時にはEVを非常用電源として使うことで、停電していても最低限の電気とモビリティーを賄うことができる。2022年11月には東京大学協創プラットフォーム開発、31VENTURES Global Innovation Fund 2号、ディープコアを引受先とする1億6,000万円の資金調達を実施した。調達した資金は更なるYaneBoxの実証実験の拡大およびYaneCubeの量産準備、充放電器やクラウドシステムの開発を担う人材の採用強化に充当する予定だ。

ReJoule

https://www.rejoule.com/

拠点:米国   資金調達:seed

ReJouleは、再生可能エネルギーの普及を促進するために、電気自動車のバッテリー再利用を支援することを目的としています。同社は、電気自動車のバッテリーを再利用し、エネルギー貯蔵システムを作成することで、再生可能エネルギーの普及を促進しています。1

Smartville, Inc.

http://smartville.io/

拠点:米国   資金調達:Grant

Smartville, Inc.は、EVバッテリーを効果的にリサイクルするために作成されたバッテリー復元の方法です。同社は、モジュラーで標準化されたEVバッテリーを再利用してスケーラブルなハードウェアとデータ駆動型の格付けエネルギー貯蔵システムを作成し、自動車メーカーに使用済みEVバッテリーの市場可能なオプションを提供しています。1

Urban Electric Power

http://urbanelectricpower.com/

拠点:米国   資金調達:Grant

Urban Electric Powerは、再充電可能な亜鉛アルカリ電池技術を開発、製造、販売しています。同社は、従来のアルカリ電池(例:AA電池)を強力な再充電可能なアルカリ電池に変換することで、エネルギーインフラの変化に対応するためのニーズを満たすことを目指しています。同社は、ニューヨーク州立大学エネルギー研究所の連邦および州の研究資金からスピンアウトしました。

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