クライメートテックトレンド バッテリー・エネルギー貯蔵編⑥
脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
第6回となる今回も、クライメートテックの中でも特に注目度の高いバッテリー・エネルギー貯蔵(LDES)関連のスタートアップをご紹介していきます。
Sunamp
拠点:英国 資金調達:Grant
Sunampは、相変化材料を用いた産業用および家庭用の熱電池貯蔵システムを提供。同社の熱電池技術は、費用対効果が高く、非常にコンパクトで、安定性が高く、無害で、IoTに対応し、クリーンで効率的な熱エネルギー貯蔵ソリューションを提供することを目的としている。2006年にAndrew Bissellによって設立され、本社はスコットランド。
Antra
拠点:米国 資金調達:seriesA
アントラエナジーは、化石燃料よりも信頼性の高いゼロカーボン産業用熱・電力を重工業に供給。アントラ社の熱エネルギー貯蔵は、太陽光や風力の余剰電力を吸収し、それを使って炭素のブロックを加熱し、トースターの中のように光らせることが可能。
Shift Thermal
拠点:米国 資金調達:seed
氷蓄熱アプリケーションに使用されることを目的とした革新的な熱交換器の開発を行うスタートアップ。IHEX(アイスフォビック熱交換器)システムを利用し、電力とピーキング能力でエネルギー貯蔵を行い、短期および長時間のアプリケーションに使用することで、より安価で高効率、かつ弾力性のある冷却システムを顧客に提供する。
HYME
拠点:デンマーク 資金調達:seed
エネルギーシステムにおける持続可能なエネルギーの統合を改善することを目的としたエネルギー貯蔵サービスのプロバイダー。断続的な再生可能エネルギーを大規模に脱炭素化し、電力を溶融塩の高温熱の形で蓄えることを可能にする。
Cellcius
拠点:オランダ 資金調達:seed
熱を安全かつロスなく長期間保存するために設計された熱電池技術の開発者。熱化学の原理を利用した塩と水をベースにした技術を開発し、塩の内部に熱エネルギーを貯蔵することで、顧客に持続可能で効率的な熱の貯蔵とロスのない移動を提供する。