クライメートテックトレンド エネルギーマネジメントシステム編12
脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
12回目となる今回も、再生可能エネルギーの普及に伴い需要が増加するエネルギーマネジメントシステム(EMS:Energy Management System)に関連するクライメートテックを紹介していきます。
LE SYSTEM
LE SYSTEM Official Website
拠点: 日本 資金調達: Private
「バナジウムレドックスフロー電池」と呼ばれる大容量蓄電池向けの電解液を製造するスタートアップ。通常、再生エネルギーの発電には、電気を貯蔵する蓄電池が欠かせない。「バナジウムレドックスフロー電池」は他の蓄電池と比較して耐久性や安全性に優れるが、発電コストが高いことが課題であった。こちらの解決として同社が提示するのがレアメタルの一種であるバナジウムを回収し、電解液を従来の半分以下のコストで製造する技術である。電解液は電池の製造コストの35%を占めており、これを安くすることで電池の普及を狙う。同社は国内外で複数の特許を取得しているほか、久留米の本社では電池セルを設計・試作している。2020年9月には西松建設を引受先に第三者割当増資による2億円の資金調達を実施。同社は現在、バナジウム電解液の量産化をめざして福島県に、生産量5,000㎥/年(売上規模約20億円)の浪江工場(双葉町浪江町)を建設中であり、2021年夏には稼働を開始する予定。
NExT-e Solutions Inc.
NExT-e Solutions Official Website
拠点: 日本 資金調達: Private
先進のバッテリー制御技術で、E-モビリティの普及促進と、再生可能エネルギーの導入拡大を目指す企業。同社は主にリチウムイオンバッテリーの次世代バッテリーマネジメントシステム(BMS)及びバッテリー関連、モジュールの開発・製造・販売、同モジュールを用いた電池システム等の開発・製造・販売、自動車関連コンサルティングを行う。ビジネスモデルを支える”BMS”とは、リチウムイオン電池で構成された電池システムを安全に効率よく使うため、管理・制御機能をつかさどる重要なコンポーネンツ。充電セル保護機能、充電残量算出機能、電池セルの充電残量を均等化するパラジング機能を持っている。さらに同社では、従来のBMSの枠組みを超えたバッテリー関連モジュールとサービス“B2X”(Battery TO neXt value)を提供する。これはIoTモジュールとの組み合わせにより、リアルタイムでの遠隔監視や各種データ解析が可能になるサービスだ。2019年7月には四国電力との資本業務提携を締結。さらに同年9月には九州電力と資本業務提携を締結したことを発表した。2023年までにリユース蓄電池を活用した20,000kWh規模の定置用蓄電システムの事業化を目指す方針だ。
Ellexco
Ellexco Official Website
拠点: 米国 資金調達: pre-seed
Ellexcoチームは2021年6月に設立された。Ellexcoは水性ソースから化学薬品を使用しない直接リチウム抽出技術を提供し、リチウム採掘産業への斬新なアプローチを提供する。エレクスコは米国エネルギー省が開催した地熱リチウム抽出Here are the remaining company summaries from the list:
ReJoule
ReJoule Official Website
拠点: 米国 資金調達: Seed
ReJouleは、再生可能エネルギーの普及を促進するために、電気自動車のバッテリー再利用を支援することを目的としています。同社は、電気自動車のバッテリーを再利用し、エネルギー貯蔵システムを作成することで、再生可能エネルギーの普及を促進しています。
Smartville, Inc.
Smartville, Inc. Official Website
拠点: 米国 資金調達: Grant
Smartville, Inc.は、EVバッテリーを効果的にリサイクルするために作成されたバッテリー復元の方法です。同社は、モジュラーで標準化されたEVバッテリーを再利用してスケーラブルなハードウェアとデータ駆動型の格付けエネルギー貯蔵システムを作成し、自動車メーカーに使用済みEVバッテリーの市場可能なオプションを提供しています。