クライメートテックトレンド カーボンマネジメント⑥
脱炭素社会に向けたスタートアップ企業について報告。今回はカーボン管理分野に焦点を当て、LydianはCO2回収用電熱リアクター技術、Molecule Worksは固体吸着剤DACシステム、Osmosesはガス分離用ポリマー、Mellonは小型CCUS、CarbonCureは二酸化炭素を消費するコンクリート製造技術をそれぞれ開発しています。これらの企業は脱炭素社会の実現に一役買っています。
脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
第6回目となる今回は、二酸化炭素を削減することに取り組むカーボンマネジメント関連のスタートアップをご紹介します。
Lydian
https://www.lydianlabsinc.com/
拠点:米国 資金調達:unknown
リディアンは、回収したCO2を燃料や化学物質に変換する電熱リアクター技術を開発しています。
Molecule Works
http://www.moleculeworks.com/
拠点:米国 資金調達:pre-seed
モレキュールワークスは、新しいリアクターとコンタクター構成を用いた固体吸着剤直接空気捕捉(DAC)システムを開発しています。
Osmoses
https://www.moleculeworks.com/
拠点:米国 資金調達:pre-seed
オスモーゼスはガス分離用ポリマーを開発し膜を使った炭素回収の応用を可能にします。
Mellon
拠点:ドイツ 資金調達:pre-seed
セメントなどのサプライチェーンに組み込みやすい小型CCUSの開発に取り組む
CarbonCure
CarbonCure’s Sustainable Concrete Solution
拠点:カナダ 資金調達:unknown
カーボンキュア・テクノロジーズは、より良いコンクリートを作るために廃棄物である二酸化炭素を消費するソリューションを創造し、開発し、ライセンス供与しています。コンクリートメーカーが製造中に廃CO2を固体ミネラルに変換し、コンクリート内に固形物として閉じ込めることを可能にし、安価なグリーン・コンクリートへの市場シフトに拍車をかけています。現在、米国とカナダのコンクリート製品メーカーにサービスを提供しているグリーンビルディング技術企業です。コンクリートメーカーに、品質や価格に妥協することなく、環境に優しいコンクリート製品を製造する能力を提供します。カーボンキュアは、大規模な最終排出者から排出されるCO2ガスをコンクリート工場の原料として再利用する後付けの技術革新です。このガスは永久的に固体炭酸塩に変換され、材料、環境、生産上の利点をもたらします。コンクリート製造業者が製造中にコンクリート製品にCO2を消費できるようにすることで、この技術は従来の汎用コンクリート製品を差別化し、優れた材料性能特性を達成します。カーボンキュアは、技術に加え、デマンドプルマーケティングや環境報告・認証サービスも提供し、顧客独自の競争力を強化します。この技術は、コンクリート製造業者に非常に低いCAPEXでライセンスされ、定期的な収入源を生み出しています。