クライメイトテックトレンド グリーン水素(製造)編

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脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメイトテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメイトテックトレンド」です。今回は、グリーン水素の製造に特化したスタートアップをご紹介します。グリーン水素の最大の課題は、化石燃料を使用する従来の製造方法に比べ、コストが高い点であり、グリーン水素製造のスタートアップは、様々なアプローチからコストを下げる方法を開発しています。
グリーン水素の製造方法
製造方法で色が変わる水素

  1. Electric Hydrogen
  2. Hy2gen
  3. Verdagy
  4. LINE Hydrogen
  5. CPH2

Electric Hydrogen

拠点:アメリカ 資金調達:シリーズB
低コストで高効率の脱化石燃料水素システムを構築する脱炭素企業です。彼らのアプローチは、製造施設を大規模化することで、「スケールメリット」を活用してコストダウンをはかるものです。

Electric Hydrogen、超低コストのグリーン水素生産を可能にするマサチューセッツ州デベンズのギガファクトリーを発表

Business wire

Hy2gen

拠点:ドイツ 資金調達:プライベートエクイティ
Hy2genの技術は、100%再生可能エネルギーで水から水素を電気分解で取り出し、グリーン水素のみを生産しています。ユースケースとして、当社はアンモニアやジェット燃料、バイオメタノールなど、あらゆる場所に簡単に運ぶことのできる商品を生産することができます。約15カ国でグローバルのプロジェクトを行っており、日本やドイツなどの国々に輸出できるように、海運業にグリーンアンモニアを提供しています。

Verdagy

拠点:アメリカ 資金調達:シリーズA
同社開発の新技術VWE(Verdagy Water Electrolysis)を使った電解法では、低コスト、高効率で水素生成が可能。AWE・PEMそれぞれの強みを合わせた新技術を特許出願中。高電流密度と広い動的動作範囲で動作する能力を持つ大面積セルを使用した、膜ベースの新しい電気分解のアプローチです。

LINE Hydrogen

拠点:オーストラリア 資金調達:不明
大規模なグリーン水素ガスの製造と流通を専門とするエネルギー企業です。同社は、クイーンズランド州やニューサウスウェールズ州などの地方で大規模な生産能力を提供することを目的に装置製造、水素製造、最終利用のあらゆる事業に取り組んでいます。

CPH2

拠点:イギリス 資金調達:コーポレート
CPH2 は、電気自動車、オフグリッド、およびグリッドベースの電力貯蔵用のバッテリー電源を補完するクリーンな代替品として、水素と酸素の生成システムを開発しました。水素貯蔵システムは、メタンの代わりに水素を部分的または完全に置換できるため、ガスグリッドの脱炭素化も促進します。

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