クライメイトテックトレンド 水素・アンモニア編
脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメイトテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメイトテックトレンド」です。今回は、水素・アンモニア関連のスタートアップをご紹介します。
Hy2gen
拠点:ドイツ 資金調達:プライベートエクイティ
Hy2genの技術は、100%再生可能エネルギーで水から水素を電気分解で取り出し、グリーン水素のみを生産しています。ユースケースとして、当社はアンモニアやジェット燃料、バイオメタノールなど、あらゆる場所に簡単に運ぶことのできる商品を生産することができます。約15カ国でグローバルのプロジェクトを行っており、日本やドイツなどの国々に輸出できるように、海運業にグリーンアンモニアを提供しています。
Revo Zero
拠点:アメリカ 資金調達:シード
REVO ZERO は、再生可能エネルギー源を利用して電解ユニットに電力を供給し、水から水素を抽出して、自動車、建物、または産業機器に電力を供給します。水から生成された水素は、最終的には水に戻るため、クリーンかつ持続可能な水と水素の循環を実現します。また、同社のユニークな特徴として、バッテリーだけでなく最終製品であるチャージャー(水素ディスペンサー)や車の開発も行っている点が挙げられます。
Verdagy
拠点:アメリカ 資金調達:シリーズA
Verdagyが開発した新技術を使った電解法では、低コスト、高効率でグリーン水素の製造が可能です。アルカリ電解法(AWE)、PEM電解法それぞれの強みを合わせた新技術を特許出願中です。
水の電気分解の方法についてはこちら
EnerVenue
スタンフォード大学の教授らが創業したEnerVenueは、大規模な再生可能エネルギーや蓄電池のアプリケーション向けに、金属水素電池を提供しています。同社はグリッドの電力エネルギー貯蔵に革命をもたらす画期的な技術を開発したと述べています。
Universal Hydrogen
拠点:アメリカ 資金調達:コーポレート
水素航空を近い将来実現させることを目指すスタートアップです。同社は、戦略的パートナーシップと、水素の流通と推進に関する新技術を通じて、航空向けの水素エコシステムを構築しています。同社は2020年に設立され、カリフォルニア州を拠点としています。