クライメートテックトレンド バッテリー・エネルギー貯蔵編①

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脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。今日からは、クライメートテックの中でも特に注目度の高いバッテリー・エネルギー貯蔵(LDES)関連のスタートアップをご紹介していきます。

  1. Autogrid
  2. Utilidata
  3. Geo (Green Energy Options)
  4. AlertMe
  5. B2U Storage

Autogrid

https://www.auto-grid.com/

拠点:米国   資金調達:seriesD

2011 年にスタンフォード大学で設立された同社は、エネルギーの需要と供給のバランスをリアルタイムで調整し、エネルギー資産の生産性と価値を高めるサービスを提供。マイクロソフトが出資。

Utilidata

https://utilidata.com/

拠点:米国   資金調達:seriesB

再エネのグリッドにNVIDIAと共同開発したマイクロチップを搭載。データを機械学習し、出力を最適化する。マイクロソフトが出資。

Geo (Green Energy Options)

https://geotogether.com/

拠点:英国   資金調達:unknown

商業・家庭用のエネルギーモニタリングシステム提供者。Onzo社(電力会社、ホームオートメーションシステム、産業セクターからエネルギー使用量などのインサイトを取得可能とするプラットフォーム)を買収している。Trio+ Heatingというソリューションは、Geoのin-home display (IHD) とスマートヒーター制御機能を合体させたサービス。他の競合他社で見られるスマートサーモスタットの機能(複数箇所のヒート制御、気候予測、スケジュール、効率モードによってエネルギーを12.5%まで節約可能)の上に、スマートメーターからのエネルギー消費・コスト情報よりさらに個別のインサイト・エネルギー使用のアドバイスを提供。

AlertMe

拠点:英国   資金調達:unknown

スマートエネルギー・家庭モニタリングシステム。一つのアプリでEV充電、照明、センサーを一つの場所で管理。Hiveサーモスタットは家庭内のセンサーを使用し、アプリと連動させ、顧客のヒーティング・温水を管理。パイプの凍結を防ぎ、家庭内で6つの温度をコントロール可能にすることで、詳細かつ効率的なエネルギーマネジメントを実施。HiveEV充電はEV所有者の充電状況をいつでも監視することを可能にする。また、電力料金と連動させることで、価格が最も低い時にチャージすることを可能とする。Hiveアプリがこのデータを可視化し、実際請求されている金額を表示する。

B2U Storage

https://www.b2uco.com/

拠点:米国(CA州)   資金調達:Unknown

特許取得済みの技術を用いて、EV電池の二次利用を用いて大規模エネルギー貯蔵モジュールを可能にする。B2UのEPS(EV Pack Storage)システムにより、EV電池を気温管理された室外に設置されたキャビネットに設置。UL9540蓄電池認証により、CA州の卸売市場で取引可能として、オンサイトの太陽光によって信頼できるエネルギー・グリッドサービスを提供。クラウド型マネジメントを行い、市場への入札の自動化、取引の最適化を行い予想可能な価格高騰や需給のインバランスを最適化する。2021年に丸紅が出資。

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