脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック（脱炭素）関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。

第7回となる今回も、クライメートテックの大部分を占めるEVとその周辺領域を中心としたモビリティ編をお届けします。

拠点：日本資金調達：seriesB

太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」を提供するスタートアップ。「シェアでんき」は、初期費用0円で太陽光発電システムを設置し、電気代が安価になるサービス。一定期間経過後はシステム一式を顧客に無償譲渡する点も評価され、2018年の創業より4年間での契約依頼数が5,000件超と急成長している。また、高度環境配慮型都市・脱炭素社会の実現に向けた福岡県吉富町との官民連携をはじめとした公共セクターとの協定が進むほか、同社はTesla Motors JapanのTesla Powerwall Certified Installer（Tesla Powerwall認定提供会社）に認定されている。2022年8月には、シリーズBファイナルクローズにて新生企業投資、七十七キャピタル、静岡キャピタル、山梨中銀SDGs投資事業有限責任組合、南都キャピタルパートナーズ、ちゅうぎんインフィニティファンド1号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資により、3億6,000万円の資金調達を実施した。本調達により、主に全国地方銀行・信用組合・地元企業との協業を通じて、地域の脱炭素化に向けた取り組みを加速させていく予定。

Searobotics Corporation

https://www.searobotics.com/

拠点：米国資金調達：Grant

Searobotics Corporationは、商業、政府、防衛部門向けの海洋ロボット製品を製造する会社。同社は、自律型水上車両、遠隔操作型車両、船底清掃システム、スイッチ、チェーンリフトなどの製品を提供。

Sea-Kit International

https://sea-kit.com/

拠点：英国資金調達：seed

Sea-Kit Internationalは、自律型海洋ドローンの開発・製造・運用を行っています。同社のドローンは、海洋調査、海底マッピング、海洋観測、環境監視、海洋物流などの用途に使用されている。また、同社は、ドローンの運用に必要なソフトウェアやハードウェアの開発も行う。

Saildrone

https://www.saildrone.com/

拠点：米国資金調達：seriesC

Saildroneは、自律型の無人船を設計、製造、運用する企業です。同社の無人船は、海洋データの収集、気象予測、漁業監視、海洋生態系の調査など、多岐にわたる用途に使用されている。Saildroneの無人船は、太陽光発電と風力発電によって動作し、燃料を必要としない。人工知能や機械学習を活用して、収集したデータを分析し、海洋科学の研究や気象予測の精度向上に貢献。

ROCSYS

https://www.rocsys.com/

拠点：オランダ（Delft）資金調達：seriesA

ROCSYS社は、専門的な充電サイトを完全に自動化するソリューションを開発。同社のスマート・ソリューションにより、EVインフラ事業者は資産の利用率を高めることができる。これにより、フリートオペレーターはEVでビジネスクリティカルなオペレーションを行い、さらにセルフパーキングや自動運転時代に備えることが可能。ROCSYS社のソリューションは、特許取得済みのソフトロボティクス技術に基づき、リモート管理・サポートツール群、API統合プラットフォームで補完され、成長する業界のニーズに応える完全なソリューションを可能にしている。