脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック（脱炭素）関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
6回目となる今回も、製造業や建物など産業部門（インダストリー）のクライメートテックをご紹介します。

OXCCU

https://www.oxccu.com/

拠点：英国資金調達：seriesA

燃料、化学薬品、およびプラスチックの製造においてCO₂と再生可能エネルギーを活用しています。OXEFUELは、帯電したCO₂から直接生成されるカーボンニュートラル燃料で、化石燃料を一切含まず、これによりクリーンなエネルギーの新たな時代を切り拓いています。OXCCUプロセスは、簡単なワンステッププロセスを用いてe-炭化水素を生成し、低エネルギー、高い選択性、モジュール性、スケーラビリティ、適応性を備えています。当社の新規な鉄ベースの触媒とプロセスは、水からCO₂とグリーンH₂を1ステップで燃料や化学物質に変換することが可能であり、特に飛行機のフィンや翼などの製造に適しています。PGAテクノロジーは、廃棄物CO₂から生分解性のプラスチックであるポリグリコール酸（PGA）を製造する新しいプロセスです。PGAは、独自の生体適合性と生分解性を持ち、環境に優しく、プラスチック廃棄物の問題に対する当社の解決策となっています。

UPM – The Biofore Company

http://www.upm-kymmene.com/

拠点：フィンランド資金調達：Private Equity

UPM – Biofore社は、環境に優しく安全な様々な製品を提供しています。製品はリサイクル可能で、再生可能な素材や生分解性素材で構成されています。バイオリファイニング、エネルギー、ラフラタック、特殊紙、情報用紙、合板の6つの事業部門が、再生可能で責任ある化石のソリューションを提供しています。

Samudra Oceans

http://www.samudraoceans.com/

拠点：英国資金調達：seed

Samudra Oceans社は、海藻養殖用の海洋モニタリング・ロボットを開発している。このロボットにはセンサーとカメラが搭載されており、病原菌の検出、栄養レベル／酸度レベルのチェック、バイオマスの成長に関するレポートができます。これによってモニタリングのコストと労力が削減され、海藻養殖場は最小限の労働力と燃料消費の少ない移動で、その潜在能力をフルに発揮できるようになります。

Runwise

https://www.runwise.com/

拠点：米国資金調達：seriesA

Runwiseは、暖房システムをより良く運用するためのワイヤレス制御、センサーネットワーク、ソフトウェアプラットフォームです。同社の使命は、インテリジェントで設置が簡単なワイヤレス・ハードウェアとソフトウェアを使用して、建物の効率的な運転を可能にすることです。同社のユーザーは、ネットワークによる暖房とボイラーシステムの管理により、暖房費と二酸化炭素排出量を削減することができます。