クライメートテックトレンド水素貯蔵編

脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック（脱炭素）関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
今回は、エネルギー源として電気の代わりに水素として貯蔵する方法を開発するスタートアップをご紹介します。

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EnerVenue

拠点：アメリカ　資金調達：シリーズA
スタンフォード大学の教授が創業したEnerVenueは、大規模な再生可能エネルギーや蓄電池のアプリケーション向けに、金属水素電池を提供しています。ある時間帯に過剰に発電し、ある時間帯に不足しがちな再生可能エネルギーの普及を支えるには、送電網に大量の電池が必要です。リチウムイオンは、家電製品や電気自動車などには問題なく使用できますが、同社は、「定置用エネルギー貯蔵に革命をもたらす画期的な技術を開発した」と述べています。

Powidian

拠点：フランス　資金調達：シリーズA

PowiDianは、いつでも、どこでも、どんな天候でも、信頼できる無公害電力の供給を保証するSAGES®ステーションを改良しました。この独立型ステーションは化石燃料を必要とせず、必要なメンテナンスは限られています（年に1回）。このステーションは、あらゆる種類の再生可能エネルギー（風力、ソーラーパネル、地熱、海洋など）の利用＋高性能な貯蔵方法（1～2日の短期貯蔵用リチウムイオン電池と数ヶ月の長期水素貯蔵）＋ユニット全体を制御・最適化する高度なシミュレーション、自己学習、予測ソフトウェアを組み合わせています。

Hydrogenious Technologies

拠点：ドイツ　資金調達：不明
2013年に設立されたHydrogenious Technoloigesは、CEOのDr. Daniel Teichmannと3人の共同設立者であるProf. Wolfgang Arlt、Prof. Peter Wasserscheid、Prof. Eberhardt Schlückerによって、エアランゲン・ニュルンベルク大学からスピンオフした企業です。数MWhのエネルギー貯蔵システムのための安全で効率的な水素貯蔵と、水素ステーションや燃料電池モビリティのための安全で信頼性の高い水素貯蔵の必要性が差し迫っており、液体有機水素キャリア（LOHC）がその解決策であることが証明された。大学の研究所で技術的な概念実証を完了した後、このアイデアは現実のものとなり、LOHCベースのエネルギー貯蔵の世界的パイオニアであるHydrogenious Technologiesが誕生した。 2014年5月にエアランゲン・ニュルンベルク大学が株主となり、2014年7月にはアングロ・アメリカン・プラチナを投資家とするシリーズA資金調達ラウンドが成功裏に終了したことで、Hydrogenious Technologiesは現在、大規模なエネルギーと水素貯蔵に革命を起こすための強力な科学的、戦略的、財務的能力を備えている。