EVとロバが共存する国 モロッコの再エネ事情 脱炭素で再注目の太陽熱温水器
この記事は、アフリカ、モロッコのサステナビリティと脱炭素化の進捗に焦点を当て、特に太陽熱温水器の普及について説明しています。 太陽熱温水器はエネルギー効率が高く、環境にやさしいエネルギー源として注目されており、中国を含む多くの国で導入が進んでいます。
アフリカ大陸、モロッコのサステナビリティや脱炭素に関する最新の情勢をルポ形式で紹介します。第4回目の今回は、再生可能エネルギー、中でも脱炭素の動きで再び注目を集める太陽熱温水器についてです。
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モロッコに普及する太陽熱温水器
モロッコで街を歩いていると、いたるところで太陽光パネルを見かけます。
横から見ると、タンクのようなものがついているのに気が付きます。太陽熱温水器と呼ばれる装置で、太陽の熱を活用して温水を作ります。
太陽熱温水器の仕組み
太陽熱温水器の仕組みはいたってシンプルです。太陽光にあたると体が温かくなるように、タンクの中の水も温められます。家庭やオフィスで温水を使うときに、温めたお湯を使用するというものです。
太陽光パネルの活用法としては発電が最も一般的ですが、「熱エネルギー」として活用する太陽熱温水器は、エネルギー効率がとても高いのが特徴です。ガス給湯器を使う必要もないので、地球にも家計にも優しい仕組みだといえます。
かつては日本にも普及
地球にも環境にも優しい太陽熱温水器、その歴史は古く、日本で原型が開発され、1970年代のオイルショックを機に一気に普及しました。
「太陽熱温水器」の“元祖”といわれる「天日タンク」は、戦後間もない1940年代に、愛知県の農業改良普及員だった安城市の山本祐夫さんが開発しました。
東海テレビ
世界の太陽熱導入量
太陽熱温水器は、中国で圧倒的に導入が進んでいます。
アメリカでもフロリダ州など温暖な地域では実際に見たことがあります。仕組みが簡単なので発展途上国や田舎の地域にも普及させやすいという特徴があります。
【連載】EVとロバが共存する国 モロッコのサステナビリティ事情
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