クライメイトテックトレンド グリーン水素(製造)編②

Photo by Jeffry Surianto on Pexels.com

脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメイトテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメイトテックトレンド」です。今回は、グリーン水素の製造に特化したスタートアップをご紹介します。グリーン水素の最大の課題は、化石燃料を使用する従来の製造方法に比べ、コストが高い点であり、グリーン水素製造のスタートアップは、様々なアプローチからコストを下げる方法を開発しています。

グリーン水素の製造方法
製造方法で色が変わる水素
クライメイトテックトレンド グリーン水素製造編①

  1. Aurora Hydrogen
  2. H2U Technologies
  3. Raven SR
  4. Modern Hydrogen
  5. Green Hydrogen Technology

Aurora Hydrogen

拠点:カナダ 資金調達:助成金
オーロラ ハイドロジェンは、効率的なマイクロ波エネルギーを使用して酸素と水の不在下で天然ガスを加熱(熱分解)し、CO2 の発生を回避しながら水素と固体炭素を生成する技術を開発しています。このテクノロジーは拡張性が高くモジュール式であり、天然ガスと電気があればどこにでもユニットを設置できます。

H2U Technologies

拠点:アメリカ 資金調達:シリーズA
レアメタルとして知られるイリジウムを使わない固体高分子形燃料電池(PEM)電解槽を開発しています。同社のプラットフォームは、低コストの非PGM触媒を開発することで、グリッドスケール電解の迅速かつ大規模な導入を可能にします。

Raven SR

拠点:アメリカ 資金調達:不明

有機廃棄物を利用したグリーン水素と合成燃料の製造会社です。同社は、特許取得済みの水蒸気/CO2改質装置技術により、埋立処分される廃棄物を、環境にやさしく、効率的で収益性の高いクリーンな水素と合成燃料に変換します。

Modern Hydrogen

拠点:アメリカ 資金調達:シリーズB
Modern Hydrogenの分散型水素製造システムは、クリーンな熱と燃料を今すぐ実現します。水素パイプラインの敷設や配送トラックは必要なく、大規模な高圧貯蔵タンクも不要のうえに、排気ガスを出しません。

Green Hydrogen Technology

拠点:ドイツ 資金調達:不明
Green Hydrogen Technology の生産プロセスでは、リサイクル不可能な廃棄物から水素を生成します。これは、特許取得済みの新しいプロセスに基づくもので、プラスチックやバイオマス廃棄物を高温ガス中でガス化して合成ガスに変換します。高温ガスは、プロセス自体の合成ガス、バイオマス、または外部の分離されたプロセス熱の燃焼によって生成されます。

グリーン水素の製造方法
製造方法で色が変わる水素
クライメイトテックトレンド グリーン水素製造編①

Follow me!

About The Author

  • X
PAGE TOP