CO2e(CO2 equivalent、二酸化炭素換算)とは、温室効果ガス(GHG)排出量の評価に使用される指標で、異なる温室効果ガスの影響を統一的に二酸化炭素に換算して表すものです。具体的には、各温室効果ガスの排出量を、そのガスの地球温暖化ポテンシャル(GWP)を用いて二酸化炭素量に換算し、その合計をもって全体の温室効果を評価します。

使用例と計算方法

例えば、以下の温室効果ガスがあるとします:

  • メタン(CH4):GWP(100年)=25
  • 亜酸化窒素(N2O):GWP(100年)=298
  • フロン類(F-gases)
  • HFC-134a:GWP(100年)=1,430
  • CF4(パーフルオロメタン):GWP(100年)=7,390

CO2eの算出方法は次のとおりです:

  1. 各温室効果ガスの排出量を測定します。
  2. 各ガスの排出量にそのガスのGWPを掛けます。
  3. それぞれのガスの換算値を合計して、総排出量を二酸化炭素換算で表します。

例として、1トンのメタンと0.5トンの亜酸化窒素の排出があった場合:

  1. メタンのCO2e:1トン × 25(GWP)=25トンCO2e
  2. 亜酸化窒素のCO2e:0.5トン × 298(GWP)=149トンCO2e
  3. 合計CO2e:25トン + 149トン=174トンCO2e

このようにして、異なる温室効果ガスの排出量を比較可能にし、温室効果全体の評価や対策の効果を測定するためにCO2eが使用されます。企業や国の温室効果ガス排出量の報告や、温暖化対策の効果測定などで広く利用されています。

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