クライメートテックトレンド カーボンマネジメント②

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脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
今回は、前回に引き続き二酸化炭素を削減することに取り組むカーボンマネジメント関連のスタートアップをご紹介します。

  1. Heirloom
  2. Captura
  3. Unravel Carbon
  4. Verdn
  5. Ebb Carbon

Heirloom

https://www.heirloomcarbon.com/

拠点:米国   資金調達:seriesA

カーボンミネラルを触媒にして、ゆっくりと循環させる方法で、空気中から二酸化炭素を回収しています。DACは通常のCCに比べてコストが高いとされていますが、Heirloomは安価な鉱石を使用することでコストダウンを実現しています。また、Microsoftからの出資も受けています。最近では、カナダのCarboncureと協業し、DACのカーボンをコンクリートに貯蔵しています。

Captura

拠点:米国   資金調達:seriesA

Caltechの研究所で開発された技術を活用して、2021年に設立されたCapturaは、世界最大の天然CO2吸収体である海洋を活用し、低コストの大気中炭素除去を提供しています。環境への影響を最小限に抑え、再生可能電力と海水のみを使用する同社の特許取得済みの電気透析プロセスは、測定可能なCO2の流れを生成し、永久的かつ安全に保管したり、低炭素製品の製造に利用したりできます。

Unravel Carbon

拠点:シンガポール   資金調達:Seed

AIを活用して企業の会計データをカーボン排出量データに瞬時に変換し、企業がネットゼロを達成するためのカーボンクレジットソリューションを自動生成するSaaSを展開しています。多くの競合企業が存在する中で、Unravel Carbonはアジア地域に特化しており、資金調達額も$7.2M以上あり、アジア地域のカーボント追跡ソフトの市場リーダーになる可能性が高いです。

Verdn

拠点:英国   資金調達:Seed

VerdnのAPIは全てのECサイトで使用可能で、E-commerce APIにおいて直接pledgingが可能です。気候に係るpledge(植林など)を直接製品にすることができる当社のAPIは、競争の激化が進むカーボンクレジット市場において差別化要因となり得る独自のビジネスモデルを持っています。

Ebb Carbon

https://www.ebbcarbon.com/

拠点:米国   資金調達:unknown

地球活動そのものが巨大なCCSプラントであるという視点に着目しているEbb Carbonは、海水の酸性度を下げることで地球活動を活性化し、炭素回収に貢献しています。大気中のCO2を回収する逆電気化学的海洋脱酸プロセスに取り組んでおり、電気化学を活用して海洋の自然な能力を高める新しい炭素除去方法を提供しています。そのアプローチは、大気から過剰なCO2を安全かつ永続的に貯蔵するうえで、最も安全で、スケーラブルで、手頃な方法の一つとなる可能性があります。

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