クライメートテックトレンド 水素製造編②

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脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
今回は、エネルギー源として電気の代わりに水素として貯蔵する方法を開発するスタートアップをご紹介します。

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  1. SHIT2POWER – Energizing Wastewater
  2. Qairos Energies
  3. Solar Foods
  4. ハイドロネクスト
  5. CLEAN PLANET Inc

SHIT2POWER – Energizing Wastewater

拠点:ドイツ 資金調達:不明
Shit2Power は、下水汚泥が発生する場所でリサイクルし、地域のエネルギーと水素の生産を通じて下水処理場からの独立性を高めます。私たちは泥から気候中立的なエネルギーを生成します。このようにして、下水処理場は発電所となり、世界中で真水を循環させ続けます。

Qairos Energies

拠点:フランス 資金調達:不明
カイロス・エナジー社は、麻のバイオマスを水素に変換し、バスや列車を動かす燃料電池用の電気に変換します。

Solar Foods

拠点:フィンランド 資金調達:Debt
ソーラーフーズは、電気を使って水素を発生させ、それを二酸化炭素、水、ビタミン、ミネラルと結合させて、食用タンパク質として利用できる微生物バイオマスに供給し、成長させる技術のテストを専門とするフードテック企業。

ハイドロネクスト

拠点:日本 資金調達:プライベート

低コスト省スペースを実現する水素製造装置の開発に取り組んでいるスタートアップ。同社の水素分離技術は、水素原子が金属に溶け込む性質を利用し、バナジウム金属膜を透過させることで、超高純度の純水素ガスを取り出すことができる。水素製造の低コスト化に加えて、水素流通における昇圧・貯蔵・輸送というコストが大きく削減できることが期待されている。また、同社では、HN水素精製技術を通じて、水素社会の到来を加速する貢献を果たしていく。2023年8月には、“おおいたうつくし作戦県民会議”にて表彰された。2023年9月には、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合を引受先とした資金調達を実施した。今回の調達資金をもとに、超高純度水素精製装置のスケールアップを行い、新たな産業創出に必要となる超高純度水素の精製と未利用ガスを活用した水素精製システムの確立を進めていく予定だ。

CLEAN PLANET Inc

拠点:日本 資金調達:プライベート
「量子水素エネルギー」などのクリーンエネルギーの研究を行うスタートアップ。2012年に設立され、2015年には東北大学と共同で設立した同大学電子光理学研究センター内の凝縮系核反応研究部門を拠点に開発に取り組んでいる。「量子水素エネルギー」とは、水素を燃料とし、天然ガスの10,000倍以上という莫大なエネルギー密度をもたらす次世代のクリーンエネルギー技術。「量子水素エネルギー」は太陽光や風力に並び、新たなエネルギー源として注目されている分野であり、これまでに基礎研究と実用化研究を積み重ねてきた同社は現在、世界初の実用化を目指している段階である。安全、安定、安価なエネルギー源を創出し、世界全体の課題を解決することに期待がかかっている。2019年5月には三浦工業より資金調達を実施。今後も持続可能な社会基盤の創造のため国内外のエネルギーインフラとの連携を目指していく。

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